CBD/ABSセミナー「生物多様性条約第12回締約国会議及び、名古屋議定書の第1回締約国会合の報告会」


日 時 :平成26年11月19日(水)10:00〜12:00
場 所 :JBA会議室


プログラム

  1.   挨拶  経済産業省 生物化学産業課 田村 道宏
  2.   名古屋議定書の第1回締約国会議の状況
  3.   生物多様性条約締約国会議(合成生物学を中心に)
  4.   バイオインダストリー協会のABSサポート体制
  5.   名古屋議定書の国内動向について
  6.   総合討論及び質疑応答

報告:
 10月6日から10月17日まで、韓国の平昌(ピョンチャン)で開催されていた、生物多様性条約第12回締約国会議(COP12)、特にその中でも長く議論されていた「合成生物学」と、10月12日に発効して開催された名古屋議定書第1回締約国会合(COP-MOP1)について報告会を開催した。
 始めに、JBA井上から、主に名古屋議定書第1回締約国会合の内容について報告した。
 詳細はスライドをご覧頂きたいが、名古屋議定書発効時の締約国は51カ国・地域であって、この内40%以上をアフリカ諸国が占めている一方で、先進国はEU等6カ国及び地域、G7ではどこも批准していない、という事が紹介された。それ以外にはJBAが注目する議題4つが紹介された。議題8:ABSクリアリング・ハウス及び情報交換(第14条)、議題10:議定書の遵守を促進し、不遵守の事案に対処するための協力についての手続及び制度的な仕組み(第30条)、議題19:地球規模の多国間利益配分の仕組みの必要性及び態様(第10条)、議題16:条約及び議定書の構造及びプロセスの効率化、について会合結果(決定)の報告が行われた。
 次にCOPに出席した経済産業省生物化学産業課事業環境整備室の田村道宏室長よりご発表を頂戴した。合成生物学は、COP12でもホットイシューであり、「合成生物」という言葉で連想する各国のとらえ方が相当違うということで、そのギャップをどう整理していくのか、今後の議論が注目される。
「JBAのABS支援活動」は、経済産業省からの委託事業で行われている企業のため海外遺伝資源アクセスの支援活動及びツールを紹介し、活用して欲しい旨が伝えられた。
 「国内動向」については、政府の批准までのスケジュール等と開催前に日本政府に提出された「産業界からの要請書」について紹介された。
会場風景

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